着信アリ(2003・日本)

公式HP http://www.chakuari.jp/web/ 「携帯サイト」ってトコから劇中で使われた死の着信メロディがダウンロード出来ます。

女子大生の由美の友人、陽子の携帯電話に、陽子本人からメッセージが残されていた。3日後、陽子は携帯に残った着信時刻に、謎の死を遂げる。数日後、やはり自分からの着信を受けたケンジも転落死。やがて、由美の親友、なつみの携帯にも、なつみ本人からの着信が。由美は、同じように妹を亡くした男、山下と事件を追い始めるが、なつみもまた、予告通りの時間に無残な死を遂げる。そして、由美の携帯にも不気味な着信音が鳴り響いた…。

柴咲コウ目当てで行きました、大画面で彼女を見れて大満足♪

                          −以上ー

えーと・・・この映画って柴咲コウのファンは楽しめた・・・たぶん。でも、一番怖かったのが彼女の無邪気な笑顔だったりする(;´▽`A``。

怖がらせるっていうよりバーンと大きな音を出して驚かせるお化け屋敷のようなホラー映画。グロいので精神的にじわじわくる怖い映画を見たい人にはオススメできません。

襖の隙間から真っ白な手だけが出てきて暗闇の中から顔らしきものがぼんやりと見えてくる映像なんかは背筋がぞくっとするほど恐怖感があるのに・・・そうやって幽霊の正体を見せないでおけば良かったのに・・・お化けそのものが画面に出ちゃうと怖くない・・・むしろ笑えてしまう。ホラーはじらさないと!奥ゆかしいのが日本文化(謎。

リング系謎解きホラー〜怨念の裏側に残酷に殺された女たちの悲劇を見た!〜てノリはもう飽きた・・・最近のジャパニーズホラーってこんなのばっか!この手のホラーを撮るのに三池崇史監督ってのはダメだろう・・・。携帯の呪いを受けて次々と無残に殺される被害者たち・・・殺され方が無残すぎる!ほんっとこの監督って悪趣味だぁぁ!。やりすぎなんだよー!グロいのを通り越してギャグになってるよ・・・。

クライマックスの廃墟と化した病院でのシーンはここだけはホラー映画らしく怖かった!・・・・途中までは| ´_ゝ`)。だーかーらー直接的すぎるんだって・・・お化けそのものをばばぁ〜んっと出したらダメだって・・・。
(余談:サウンドノベルの主人公といいホラーものの主人公といいなんでこいつらは自ら危険に飛び込むようなマネをするんだ!)

現代病の象徴の携帯、安易な報道をするマスコミへの批判、増える幼児虐待への警告、虐待が虐待を生む悲劇の連鎖・・・なんだか色々と製作者側は伝えたがっているようですが、ホラー映画にメッセージ性を持たせるなっつーの!ちゃんと怖い映画作ってください!。

ラストシーンは見る人の解釈によってバッドエンドかハッピーエンドか違うんだろうなぁ。

↓ラストに触れています、見たい人だけドラッグして下さい。

小児喘息で死んだ奈々子(姉)の霊が母親と他の被害者を呪い殺したって事は分かったけど、由美は殺さなかったのか?。ラストの病室のシーンもちょっと謎・・・。包丁を後ろに隠して無邪気な笑顔(この笑顔一番怖かった)を浮かべる由美は本物?。口移しであめ玉を食べさせてるって事は奈々子?このシーンは個人的に一番好き( ̄ー ̄)ニヤリ。廃病院で唐突に出てきた山下の妹のリツコの「人の数だけ空がある」ってどういう意味?単なる主題歌の宣伝?。

私の勝手な解釈だと母親から虐待を受けた由美は代理ミュンヒハウゼン症候群になってしまったのではないか、と。そして奈々子が妹の美々子がしたように山下を虐待し続ける・・・バッドエンド。もしくはあの病室のシーンは現実のものではなくて・・・あの世?結局は山下は殺されてしまうんだろうか?どっちにしろバッドエンドだな。

ちなみにエンドロールの後には何のおまけもありませんでした・・・ちょっと期待してたのに、チェッ!( ̄、 ̄)θ ⌒ ・。

なんだか文句ばっかり書いてしまいましたが、金返せ!ってほどひどくはなかったです。せっかく三池崇史が監督するんならゾンビに追いかけられるアクションホラーにすれば良かったのに〜とは思いますけど。

柴咲コウが主役じゃなかったら金返せって文句言ってたかも。