ワン・テイク・オンリー ONE TAKE ONLY(2001・タイ)

公式HP http://www.fullmedia.co.jp/oto/

バンコクで暮らすソムは、男たちに身体を売って故郷の母に仕送りをしている女子学生。ギャングに憧れながらドラッグの売人をしているチンピラのバン。そんな二人は、若者の集まるサイアムスクエアで顔見知りになる。公営団地の同じ棟に住んでいることを知った二人は、急速に親しくなる。やがて彼らはチームを組み、マフィア相手に取引を始める。ちょっとだけ贅沢な生活を手にした二人は、仲間に更なる大きな取引に誘われ、危険な仕事を引き受けたのだが…。

「the EYE」レインを共同監督したパン兄弟のオキサイド・パンが単独で監督した映画。
タイトルはほぼワンテイクのみで撮影を行われた事から付けられている。


しょっぱなから背筋がぞくぞくするほどカッコいい映像!やっぱりこの監督の映像センスはいい!。
腹に響く重低音で流れる音楽も映像とあっていて最高だ〜。
感性があえば凝った映像だけでも見る価値はあります。
ただ、ストーリーがかなり暗いし暴力的なシーンもあるので「娯楽」を求める人にはオススメできません。
話の筋が好みじゃなくてもこの監督の映画は全部見たい・・・と思うくらい映像は素晴らしい!・・・映像だけしかほめてませんけど(^^;。

トレインスポッティングをアジアで作るとこんな感じになるのかな〜。
英国だとライトで悲壮感は薄いんだけど、タイが舞台になると絶望感がリアル。
路上で花飾りを売る裸足の少女と冷房の効いた車の中にいる少女の対比が絶対に埋まらない貧富の差を象徴していて悲しい。


エロ系の小ネタって万国共通だな〜と思ったりw。全体的に暗い話だけど笑える小ネタもちりばめられてます。


熱帯気候なタイが舞台なので登場人物はみんな半そで。
面白い絵柄のTシャツがたくさん出てきました。
日本モノって人気があるのだろうか・・・漢字で「祇園」ってロゴのTシャツが(;´▽`A``。


映画内で小道具として携帯電話が頻繁に出る、ここで使われてるNOKIAの携帯がカッコイイ!!日本では滅多に見かけないだけに新鮮・・・。(グーグルで「ノキア」で検索かけたら爆発したって記事を見つけて興味が失せたけど・・・)。