インディアン・ランナー(1991・米)レンタルして鑑賞

1968年、ネブラスカ州プラッツマウス。ジョー・ロバーツはハイウェイ・パトロールマン。弟のフランクはベトナム帰りのアウトロー。フランクは定職にも就かず恋人のドロシーと楽しく暮らしている。母が死に、父も後追い自殺をしたのを機に実家に戻ったフランク。彼女が身ごもったのをきっかけに職に就いた彼は、仕事にも就き、更生したかのように見えたが.....。

ロード〜でアラゴルン演じるヴィゴ・モーテンセンの色気に当てられて・・・彼の過去の出演作を鑑賞しよう企画第一弾!<勝手にしかもいまさら。

ショーン・ペンが『ハイウェイ・パトロールマン』という曲を元に作った映画。(どんな歌か知りたい人は検索してみてくださいね〜)ホントにこの歌そのままのストーリーだった(^^;。

真面目な性格で温和な兄と、粗暴な性格で犯罪行為を繰り返す弟・・・自分は女なのでこの辺の微妙な男心って分からないけれど兄弟のいる人が見るとまた違った感銘を受けるんだろうなぁ。兄は弟に真っ当な暮らしをして欲しい、幸せになって欲しいと思っている。兄の目には弟はいつだって幼い子供の頃のままに写るからだし、愛するがゆえの事なのだから。弟もそれを感じていて、彼女の妊娠を機に仕事につき真っ当な暮らしをしようと努力するんだけど・・・純粋過ぎるがゆえに破滅への道を選んでしまう。

兄のジョー役のデビット・モースの演技も良かったです。弟を愛しているのに理解しているつもりでいるのにどうしても埋まらない距離感にとまどう感じがにじみ出てたな〜と思います。弟のフランク役のヴィゴ・モーテンセンの狂気をおびた演技も良かった!目の演技にとてもはっとさせられました。それにしてもフランクはダメ男の典型だなぁ、ムショに入るわ、定職にはつかないわ、女に平気で暴力を振るうわ・・・とにかく最低です(−−;一緒に観てた妹はひたすら『何この人!怖いよ!タトゥーだらけだよ!ダメンズだよ!アゴ割れてるよ!』と叫んでおりました・・・確かにヒゲがないとアゴの割れっぷりが目立つなぁw。

ヴィゴのオールヌード(残念ながら当然ながらぼかしつきw)が観れればいーか〜程度の気持ちで借りましたが、観てよかったです。嫌いじゃないんで、こういう救いのない展開の映画(^^;。ハッピーエンドではないのに後味は悪くないです、ラストシーンはとにかく、せつない。

映像のセンスもいいし、音楽も綺麗だった。60年代が舞台なんで洋服とかレトロちっくで可愛い!家具とかインテリアもキュートだ!。ヴィゴの軍服&ベレー帽姿が鼻血ものだ!<まてw。

映画は楽しいのが観たい!っていう人には向きません。鑑賞後はボディーブローをくらったような衝撃を受けて心に何かしら残るので暗い話が大丈夫な人にはオススメです。