ＡＩＫＩ(2002・日本）レンタルして鑑賞

公式ＨＰ　http://www.aiki.cc/

芦原太一はボクシングの試合に勝利した直後、バイク事故で下半身不随になり、一生車いすの生活になってしまう。ボクシングが出来ない悔しみ、絶望。そして自殺を図るが未遂で終わる。その後１年間、目標もなくただ意味もなく生きている。同じ境遇の障害者、テキ屋の親分、巫女や合気道師範と出会う。人との関わり合いで、生きる希望を取り戻す。

主演が加藤晴彦だったしそれほど話題にもなってないんでチェックを入れてなかったんですが・・・面白かった。
勧めてくれたビデオ屋のおにーさんありがとう！。

重くなりがちな「障害者」が主人公の映画ですが、安っぽいお涙頂戴映画にはならずテンポよく話が進み非常によく出来た映画です。

主人公の太一が車椅子の生活になり絶望し、そこから色々な人に出会い、合気に出会って生きる希望を取り戻していく過程を丁寧になぞっていてSEXに悩むシーンはリアルだなぁ・・・と思いました。
生きている以上障害があってもなくても下半身の問題は避けて通れないですからね。
美化も誇張もしない演出は素晴らしい。
ともさかりえとのラブシーンは綺麗で良かったです、画面から愛が伝わってきましたね(* v v)。

合気の師匠役の石橋稜がいいです、存在感あるし何よりも合気の演舞のシーンでは立っているだけなのに向かってくる相手をぽんぽん投げ飛ばす、静かだけど迫力がありました。

合気とは相手を拒絶するのではなく、受け入れること。
とても難しい事だけど自分を受け入れて欲しかったらまず、相手を受け入れる事から・・・現実の人間関係にもあてはまる事ですね〜。

意外にも脇役が豪華です、ちょい役で永瀬正敏が出てたりとか・・・加藤晴彦もともさかりえもいい演技してます。
珍しく一見の価値有りの邦画です。