サル(2003・日本)レンタルして鑑賞 

公式HP http://www.fields.jp/saru/

監督志望の青年・福家は自主製作映画の資金調達に頭を悩めていた。そんな時、新薬投与実験のバイトで短期間に高額な報酬が得られることを知った彼は、撮影仲間5人で実験に参加した。実験は、アルツハイマー型老人痴呆症のための治療薬の安全性を調べる目的で行われるという。たった5泊6日の入院でけっこうなお金が貰えると浮かれ気味の彼らは、ついでとばかり秘かにビデオカメラも持ち込み、実験の過程を隠し撮りしていく。しかし、そんな彼らも実験が進むうち、何かがおかしいと気づき始めるが…。

死体洗いのバイトと同じように都市伝説になっている新薬の人体実験のバイト。
この映画の葉山監督は実際に治験のバイトをした事があるそうで、リアリティはすごくありました。隠し撮りの設定なんでどことなくブレアウィッチプロジェクトっぽい映像、思ったより手ぶれは気にならなかったけど慣れるまではちょっと酔いそうだった(^^;。

役者さんたちが演技してるって感じがしないんでドキュメントを見てる感覚。
前半は投薬実験の様子が淡々と流れてるだけなんで退屈、眠気との戦い。だけど何か異常が起き始める後半は、ビデオカメラの映像が効果をまして恐怖感UP(((( ;゜д゜)))。実験開始前の仲間たちの青春の1ページのような爽やかさはどこにいってしまったんだあ〜〜!。
最初に動物実験のサルのニュースが流れて、ラスト近くには人体実験のヒトのニュースが流れる・・・なんか深いなぁ・・。

日常的に薬を服用してるアトピー持ちの自分にとっては色んな意味で怖かった映画。
ステロイドも使ってますし、新薬も先生に勧められて使用中。薬なんて使わなければそれが一番いいんだけど、ないと日常生活が送れない人間にとってはまさに命綱。
自分の使ってる薬が認可されて世に出るまでには闇に葬られるような事もあるんだろうなぁ・・・とリアルな恐怖を感じた。頼らざる終えない命綱なのに信用しきれないって事が怖い。

ドキュメントタッチの青春ホラー映画。あまり万人にはオススメできない(−−;だけど、投薬実験のバイトに興味のある人はどんなもんか様子が分かるんでぜひ。