インファナル・アフェアⅡ 無間序曲(2003・香港)

公式HP http://www.infernal.jp/index_top.shtml

1991年、香港マフィアの大ボス、クワンが暗殺された。離反を目論む4人のボスたちは、跡を継いだクワンの次男・ハウに抑えられる。新参5人目のボス・サムは、ラウを警察へ潜入させる。一方警察学校では、ウォン警部が、クワンの私生児と判明して退学になったヤンを、ハウの組織へ潜入させた。ハウは事業を拡大して一家の安泰をはかるとともに、4年前に父を殺した犯人探しに執念を燃やしていたが、ついに証拠を掴む。クワンが殺された4月11日の命日、すべてのドラマが動きだす…。

前作のメモはこちらをどうそ。
前作の続きではなく、過去にさかのぼってのお話。ヤンがいかにして潜入捜査官になったか?ラウが警察の情報を流しているのはサムに忠誠を誓っているからなのか?ウォン警視とサムの因縁の謎などがストーリーの軸になっています。
無間序曲の時間的な続編に当たる前作の無間道を見ているので、結末を知った上で映画を見ることになるんですが心配無用です。前作ほどの衝撃と感動はありませんでしたが、あぁ!ココがコウつながるのか!っと別の見方で楽しめました。ウォン警視を見ているとなんかもう涙がこみあげてきます・・・。
複雑にからみあう人間関係と事実関係を整理しながら見るのは大変ですが、やっぱり面白い!。先がどうなるか分からない緊張感はないけどその分、登場人物の一人一人が背負わなくてはいけなかった「業」の深さが丁寧に描写されてて、これまた胸にしみる!。三部作の二番目としては中だるみもないし、サム役のエリック・ツァンとウォン警視役のアンソニー・ウォンがいい味だしてるし、エキストラにいたるまで俳優さんたちは渋い味をかもしだしていて・・・男クサイ★最高の映画でした!(ほめてます!ほめてるんです!)。

香港の中国返還の日に、美しい花火を見つめるサムのつぶらな瞳が私的に一番、印象に残りました。歴史的大イベントの裏では実際に様々なドラマがあったんだろうなぁ〜と感慨深い。

脇を固める俳優さんたちは物凄く良かった!・・・が、やっぱり主演の二人の存在感の薄さはマイナスポイント。若い頃のヤン役のショーン・ユーと若い頃のラウ役の(エディソン・チャン)・・・この二人は顔の系統が同じなんで区別がつかない!。あの顔が10年たってトニーとアンディになるかぁ!?ってつっこみは(つ´∀`)つおいといて、最初にクワンを撃ったのはラウだかヤンだか分からなかったので見ていて話の展開が分かりませんでした(^^;。前作の話を思い出しつつ、なんとか理解。明星のオーラがあるトニーとアンディは画面に出ているだけでひきつけるモノがあったけど、主演の二人・・・脇役陣に埋もれてる・・・よーーっく注意してないといるかどうか分からなかったよ(ひどい)。
サムの女・マリー役のカリーナ・ラウとエディソン・チャンだと年齢差がありすぎてどうも命かけて惚れているように思えなかった。エディソン・チャンの演技が下手だったせいもあるかな。ショーン・ユーもうるうるが足りないから悲壮感がゼロ。

完結編は来年のゴールデンウィークに公開予定。あぁー!今度はトニーとアンディが出るのね!良かった!。エンドロールの後に予告があるので見たい人は最後まで座っていると吉。