血と骨(2004・日本)

公式HP http://www.chitohone.jp/top.html

1923年。成功を夢見て祖国から大阪へ渡った少年・金俊平。朝鮮人集落での裸一貫の船出から、持ち前の腕力と上昇志向で自分の蒲鉾工場を立ち上げ、成功した彼は儲けた金を元手に高利貸しを始める。しかし、並外れた凶暴さと強欲さは周囲の人々を不幸へと巻き込んでいく。昭和という時代を生き抜いた男の狂気にも似た生涯を、ビートたけしが怪演する。

シークレット試写会に誘われ見に行きました。
怪人物・金俊平の一生を描くストーリー、戦後の在日朝鮮人長屋が舞台なんで娯楽性は皆無。
映画はとてもよく出来てます。セットもお金をかけてるんだろうなぁと安っぽい感じてはしないし、音楽も綺麗、最初日本人の俳優さんたちが朝鮮人を演じてる事に違和感を持ったけど、見ていくうちに気にならない。ドラマ性が高いんだけどテーマがテーマだけに重い!暗い(^-^;。万人受けする映画じゃないな〜。ビートたけしの怪人物っぷりはすごかった…。
オダギリジョーが出てきた時はちょっとうれしかったりwやっぱりかっこいいなぁ・・・うさんくさい感じが映画の雰囲気を壊さずにマッチしててグゥ。俳優さんたちがみんなよかったなぁ、いい味だしてました。
何よりも濱田マリがあんな過激な濡れ場(ラブシーンなんてやさしいもんじゃない!まさに濡れ濡れだ!)を演じるとは・・・あしたまっ!(関東ローカルかな?番組の間に放映してるやつ)とか言ってる場合じゃないよΣ( ̄□ ̄ ;。上半身ヌードを披露してます、ぷるるんっっとした乳房が印象的。
鈴木京香も迫真の演技でした。・・・この人ってすごい女優だなと、つくづく感じた・・・こういう硬派映画に出てるかと思えばゼブラーマンでゼブラーナースなんてとんでもないコスプレ姿を披露してたり。
暴力描写がとにかく多い、そして現実感がありすぎるので見ているだけでもつらいです。とにかくたけしが殴る!蹴る!犯す!の繰り返し
試写会場では年配の人が多くて、後半はあまりのすごさにもう笑うしかないのか、笑い声が聞こえました・・・いや笑い事じゃないと思うけど(−−;。
重いし、暴力描写は凄まじいし、グロいシーンもあるんで苦手な人は見ないほうがいいです。
朝鮮人長屋や町並みはセットに見えないくらいリアルだし、金俊平の人生を息子の視点でじっくりと重厚感たっぷりに描いているし、映画としてはかなり見ごたえがありました。
原作は未読ですが、それでも十分に面白かった(楽しいという意味ではないですが)。2時間半の上映時間は長いんですが、最後まで脱落する事なく見れました。
鑑賞後はぐったりしますけどね(^^;見ごたえあり過ぎて疲れたぁぁ_| ̄|○