2046(2004・香港)

公式HP http://www.2046.jp/

1960年代の香港。売文業で生計を立てる男、チャウ。行きずりの女たちとの夜を繰り返すチャウは、宿泊先のホテルのオーナーの娘・ジンウェンと親しくなる。ジンウェンは日本人青年との叶わぬ恋に打ちのめされていた。その悲恋に心を揺さぶられたチャウは、彼女たちをモデルにした近未来小説を書き始める。小説の主人公は、美しいアンドロイドとミステリートレインで旅をする。目指す場所に辿り着けば、失われた愛が見つかる。なぜならそこでは何も変わらないから・・・その場所の名は、2046−。いつかペンを走らせるチャウの胸の内にも、忘れられない過去の恋が甦っていた。

ちなみに西暦2046年は香港返還から50年後。


木村拓哉が出てる〜とかSF?ブレードランナーみたいな感じ?とか恋愛映画か〜気になるあの子を誘って見に行こうかな♪っという気持ちで見に行ってはいけません。
トニーレオンが見たい!ウォン・カーワァイが監督してるから見たい!あの訳の分からない(失礼・・・)たるいムードに浸りたい!という人向きです。


過去にウォン・カーワァイ作品を見てどれかひとつでも感性のあう映画があれば楽しめるかな。
この人が監督した映画の全部は見てないんですが「恋する惑星」はとてもセンスのいい不思議☆恋愛映画なので好きな作品のひとつ。
60年代の香港の妖しげなムードが画面から漂う・・・古ぼけたホテル、怠惰な日常、タバコの煙の向こうに見える景色・・・。映像はたまらなくいい!画面の構図がすーーっごくカッコイイ!バックに流れる音楽も画面とぴったりあってて雰囲気を盛り上げてます。
なんといってもトニー・レオンがいい!男の色気がムンムンです(゜Д゜ )。
けっしてカッコイイ顔じゃないのになぁ・・・なんかこう・・・あのエロ光線を発してるほどよくタレた目がいいのかなぁ・・・。
これから口説き落とすぞっと狙った女(エモノ)を見る時の視線がもう・・・ね(ノ´∀`*)。
それとチャン・ツィイーのビッチ(失礼!)ぶりが良かった。
トニーとからむシーンはすごく絵になっていてうっとり。
ベッドシーンもお互いに色気ムンムンでよかったな〜でも、乳は見せないチャン・ツィイー
木村拓哉は映画内でチャウが執筆する小説「2046」の登場人物を演じている。
そもそも「2046」の描写が思ったより少ないんで木村拓哉の出番も決して多くない、しかもセリフは「俺と一緒にいかないか」くらい・・・あと2〜3言。


全体的に虚無感が漂う映画。チャウはどうしても埋めることの出来ない心の穴を抱えている、代わりなんてないけれども、何かでその穴を埋めずにはいられない、余計に虚しさが増すだけなのに。
ラストもハッピーエンドとは言いがたい・・・。
2046の未来的な映像はストーリー的に必要だったのかなぁ?なくても左右されないと思うんだけど。
でも、アンドロイドにからむエピソードは好き、高性能な彼女たちが「反応」しない理由がなんとも切ない・・・好きな相手につれない態度をとられると悲しくなるのは昔も今も未来も変わらないのね(* ̄- ̄)y─┛~~。


花様年華」「欲望の翼」を見た人は深みが増す映画(らしい)。両方とも未見なのですが「2046」で3つの作品のつながりが見えるそうだ。


フェイ・ウォンはやっぱり素敵だった。
とにかく出演者が豪華だ・・・アジア映画ファンにはたまらないかも。
ウォン・カーワァイってSFものを撮るのは無理だ〜と感じた(^^;ミステリートレインのデザインがイマイチ。
宇多田ヒカルの「traveling」の方が未来的な感じはあると思う。
まったり感があふれてるんで眠気を誘います( ´O)η 見に行く前日は睡眠をたっぷりとるのが吉。
私は最初の方に数分ほど、寝てしまいました_| ̄|○