MAY−メイ−(2002・米)レンタルして鑑賞 

公式HP http://www.maythemovie.jp/

内気でコンプレックスでいっぱいの女の子メイ。幼い頃からまわりと馴染めず、唯一の友達は母親がくれた人形のスージーだけ。大人になり、はじめて恋人や友人ができるが、努力がぜんぶ裏目に出て彼らとの関係も長続きはしない。ひとりぼっちに戻りは寂しさに心を蝕まれたメイは思いつく「友だちができないなら、作ればいい・・・」職場の動物病院からメスや切断器具を持ち出したメイは、最高の材料を求め、大好きな彼の手や女友達の首など、それぞれの美しいパーツを集めるのだが・・・。

メイ役のアンジェラ・ペティスがとにかく可愛い!顔は小さいし細いし手足はスラリとして長いし眼は形がよくて大きいし・・・。
普通レベルの顔の人があんな挙動不審な態度とってたら石を投げられるよ・・・美人て得だな。
子供のころは弱視で斜視治療のために、海賊みたいな眼帯をつけていたメイ。
周りの子に「変な子」と気味悪がられてしまい唯一の友達は母親がくれた人形のスージーという孤独っぷり。しかもこのスージーが悪夢を見そうなくらいにブキミ・・・。


彼女は小さな町の動物病院で助手をしている(専門的にいうとアニマルヘルステクニシャン略してAHT・動物の看護士さん)。
獣医の先生と事務の女性とメイの3人しかいない職場なので大人になってからの彼女の世界はさらにせまい。


前半、1時間を過ぎるまではちょっと変わった内気な女の子の日常を描いています。
一目ぼれした青年の後をつけて柱の影からこっそり見てる彼女は健気(ストーキングともいう)。
職場の同僚の女性は同性を愛するタイプの人だけど友達がほしいメイはなんとか仲良くなろうとする。
とにかく自分を見てくれる友達がほしいと相手に気に入られようと努力をしているんだけど空回りしてしまうメイの姿はなんとも悲しい。
・・・自分も友達多くないし人付き合や距離のとり方がうまい方じゃないので見てて痛かったです(−−;。


後半、何かがふっきれてしまったメイは凶行に走ります。
この時の彼女の態度はとても「普通」。こういう感じにふるまってれば美人なんだからいくらでも友達出来るよ!。


殺された人たちは極悪非道とかメイを騙したって訳でなく、ただ自分の都合を優先させてしまう程度の身勝手さを持った普通の若者。
コンプレックスと自己愛に囚われて屈折してバランスを崩してしまいシリアルキラーになってしまったメイ。
寂しさのせいで歪んでしまった彼女と巻き込まれてしまった人たちがあまりにも哀れ。
メイが作った「友達」は彼女を見てくれただろうか・・・ラストはちょっとホラーちっく(どちらかと言うとファンタジーちっくかな)。


残酷な描写はありますが、可愛い女の子が殺って切って殺って切って殺しまくるーーなスプラッタ映画ではありません。
美貌を武器に男を惑わし、次々と殺していく・・・というタイプの話でもありません。
ホラー映画というより切ない映画かも、。