CODE46(2003・英)

公式HP http://www.code46.net/

近未来の地球では、環境破壊が進み、一部の都市以外は砂漠化が進んでいる。都市部とそれ以外の外の世界である無法地帯へは移動がままならない。必ずパペルという滞在許可証・パスポートを携行しなくてはならない。しかし、それを得るには厳しい審査があるため、限られた人間しか都市間を移動できない。そのパペル偽造事件が発覚し、その調査をまかされたウィリアムは、パペルを製造する工場勤務の女性マリアに会い、すぐさま、彼女が犯人だと気付く。だがウィリアムはマリアの魅力に惹かれ、虚偽の報告をするのだった。宿命の恋に落ちてゆく男と女。やがて彼らの愛は、男女の生殖を管理する法律“CODE46”によって引き裂かれてゆく…。

CODE46とは
“第一条 同じ核遺伝子を持つものは遺伝子学的に同一でありすべて血縁とみなす。体外受精 人工授精 クローン技術に際して同じ遺伝子間の生殖はいかなる場合も避けること。”
という前提のもとに定められた法律。


近未来、環境破壊は進み、砂漠化は広がる一方、無菌室のような世界で生きるしかないがそれでも人は人を求め、愛し合う・・・法律が邪魔をしても二人の愛は永遠だ!運命の恋はどんな障害にも負けないの!感動!!っていうのを期待してたんですが・・・うーん違った(;´Д`)。
遺伝子うんぬんってトコで「ガタカ」の感動を管理社会ってトコで「未来世紀ブラジル」のカタルシスを期待していたんですが外れました。
クローンとか体外受精とか遺伝子とか完全管理社会とかSF的な設定をいかしきれてなかったなぁ、パペルとか共鳴ウイルスとかSF的小道具についてロクな説明がないのでよく分からない箇所もしばしば。


音楽と映像はとても綺麗だしサマンサ・モートンはキュートだし二人のラブシーンはとても演出が凝っていたし、悪くないんですが良くもない。
未来的なのに妙にアジアンチックな上海の景色は素晴らしかったです、砂漠のシーンもそうですが風景はとてもよかったなぁ。


ウィリアムとマリアの禁断の秘密があっさりと分かり拍子抜け。
ラストのマリアの表情はとても切ない・・・結局泣くのは女なのよね。・゜・(ノ∀`)・゜・。
もうちょっと「外」での生活の過酷さや人間描写があればなぁ〜興味をそそられる設定なのに生かしきれてないのがおしい。