理由（2004・日本）

公式ＨＰ　http://www.riyuu.jp/

東京都荒川区で起きた、一家４人殺害事件。容疑者の石田直澄が、簡易宿泊所の片倉ハウスに宿泊していると通報があり、江東区の交番巡査、石田は現場へ走った。事件が起きたのは３ヶ月前。高層マンションの20階、2025室から男が転落した。部屋には世帯主の小糸信治、妻の静子と、身元不明の老婆の死体があり、警察は殺人事件として捜査を始める。しかし、殺された４人は小糸家とすっかり入れ替わった別人だった。では殺された４人は、一体誰なのか？そして犯人は…？

宮部みゆきの同名小説が原作です。
事件に関わった１０７人に取材し彼らの証言でストーリーが進む・・・ルポタージュ形式で書かれた「理由」。
主役らしい主役がいないこのお話をどうやって映画にするんだろうか？と思ってましたがそのまんま映画になっててびっくりΣ(´д｀ノ)ノ
ホントに１０７人キャスティングしてる！ちゃんと取材してる感じにしてるよ！インタビューに答えてるよ！

１度読んだだけではすべてを理解出来ない情報量が多い原作をストーリーが破綻することなく２時間半にまとめた大林監督のすごさをビシバシ感じました、登場人物が多いのにも関わらず混乱してなかったし脚本にも拍手！。原作そのまんまな、まさに見る小説。
映画ならではの思い切った演出は特にありませんでしたがこれだけ丁寧に作ってくれてファンとしては嬉しい限り。
ホームランをかっとばすような爽快！な面白さではありませんがオススメです。
原作ファンの人も期待を裏切られてがっかりって事はないですよ。

管理人役の岸辺一徳とか八代祐司役の加瀬亮はハマってたなぁ・・・。
少女がたくさん出てきますがみんな同じようなタイプの子たちなんで（清純そうだけど芯は強い、髪の毛サラサラロングヘアー♪）見分けがつかなくてちょっと困った（＾＾；名前のテロップが出るんで助かったけどｗ監督の趣味１００％な少女たちはとても可愛かったですねぇ〜初々しくてｗ
個人的に大山のぶ代さんが出たときが一番盛り上がりましたｗ
カメオ出演者を探すのもお楽しみのひとつですね m9っ`・ω・´)シャキーン

ラストの妙にファンタジックなシーンはなくてもよかったんじゃ(;´▽｀A``
エンドロールの歌はもうちょっとなんとかした方が良かったと思う(；´∀｀)・・・うわぁ・・・この歌でしめる監督のセンスが分からないなぁ。

家族とは何か？安らぎの場所として家を求めるのは罪な事なのか？バブルや法律のしわ寄せを受けるのは常に弱者なのか？なぜ壊れてしまったのか？それとも最初から壊れていたのか？重い事を色々考えてしまう映画でした。
ぞっとするラストでしたが絶望の中にも希望がある・・・そう信じたい。・゜・(ノд`)・゜・。