ロード・オブ・ウォー(2005・米)

公式HP http://www.lord-of-war.jp/index2.html

ソビエト連邦崩壊前のウクライナに生まれたユーリー・オルロフは、少年時代に家族とニューヨークへ渡り、両親が営むレストランを手伝いながら育った。ロシア人ギャングの銃撃戦の目撃し、撃たれなかったが心を打たれたユーリは武器の密売に手を染めることになる。弟のヴィタリーとパートナーを組んで闇の世界に足を踏み入れたユーリーは、混沌とした世界情勢を追い風に、持ち前の才能を生かし、瞬く間に世界有数の武器商人となる。だがその動向を嗅ぎつけたインターポールのバレンタイン刑事が刻一刻と彼を追い詰めていく。

主人公のユーリーは実在する5人の武器商人をモデルにしたキャラクターで事実をベースに作られている映画。
テーマが武器の密売と重いのにテンポのよさとセンスのいい映像と少々のユーモアで国際情勢についてあまり知識を持ち合わせていない私でも最後まで飽きる事なく見れました。
ニコラス・ケイジがいい人なのか悪い人なのか胡散臭い雰囲気プンプンでよかったw。
今まで知る事がなかった世界を垣間見て色々考えてしまった。
確かな商品知識を持ち、顧客満足に徹底するユーリーは営業マンの鏡かも!?


ユーリーの奥さん、エヴァが夫の仕事を知り責めるシーンは今まで武器を売って儲けたお金で散々贅沢してきたのに何を勝手な事を言ってるんだ!とムカついた・・・けどその気持ちは分からないでもないんだよなぁ・・・自分の置かれてる立場とか後先とか考えずにセンチメンタルな事を口走るもんなんです、女性ってのは(;´Д`)だって女の子ダモン☆。
こうならないように結婚前に旦那さんの仕事はちゃんと確かめよう!。お金持ちには裏がある。


冷戦時に蓄えられていた大量の武器がソ連崩壊後にどこに流れたのか・・・非常に興味深かったです。
ズシーンとくる重みがなかったのはいいけどやっぱり後味が悪い(;´Д`)


ラストの一文が静かだけど強烈でした・・・日本が常任理事国になるにはそりゃ、憲法改正しなきゃ無理だわなぁ〜。

↓ネタバレ☆↓

武器の主な供給国がアメリカ・フランス・イギリス・ロシア・中国。この五カ国は国連の常任理事国!そして最大の武器供給国はアメリカ、最強の武器商人はアメリカ大統領・・・。弟の死体に残った一発の銃弾でユーリーは逮捕されてしまうけどすべてが明るみに出ると困る人たちがいる、国として動けない取引にユーリーのような闇の武器商人が必要。バレンタインに「最大の武器商人は君たちのボスだ」「俺たちは必要悪なんだ」と放つ言葉が何より衝撃的。

明るい気分にはなれませんがそれほど難しくなく見れる映画なんで世界について考えたくなったらオススメです。
チケットを買うのにならんでいたらご年配の女性に株主優待券を1200円でゆずってもらいましたヽ(´ー`)ノ当日券買うつもりだったからラッキー☆。